平成25年度補助金等報告書(該当なし) 平成26年4月24日に開催されました一般社団法人日本鉄鋼協会定時社員総会において、標記報告等が承認されました。以下にその概要をお知らせします。
Ⅰ.平成25年度一般社団法人日本鉄鋼協会事業報告・収支決算(H25.3.1~H26.2.28) 平成25年度は一般社団法人として1年間を通じた活動を行ったが、平成25年度を初年度とする中期財務計画の初年度の年であった。活動内容としては①協会基本活動の活性化、②情報発信機能の強化、③国際化の促進、④鉄鋼の学術・技術の活性化、⑤他学協会との連携強化等を進めると共に、鉄鋼協会の今後の強化活動項目として取り上げられた人材育成について事業活動を展開した。 1. | 協会基本活動の活性化 |
| 会員数、講演大会発表件数、論文誌への投稿論文数の増大を学協会の基本活動として重点を置いている。 会員数はリーマンショック後の景気変動の影響も受け、微減傾向が続いている。会員総数で9,088名(前年度末9,174名)、正会員7,834名(前年度末7,799名)、維持会員161社(前年度末174社)である。また、60歳以上の会員の増加を目的に21年から導入されたシニア会員制度は162名が活用している。 25年度の春季大会は東京電機大学で、秋季講演大会は金沢大学で開催された。講演大会での研究発表件数は一般講演春季大会350件、秋季大会370件、討論会春季大会25件、秋季大会67件、国際セッション春季大会1テーマ8件、秋季大会1テーマ14件で合計春季大会383件、秋季大会451件であった。登録参加者は、春季大会1,410名、秋季大会1,195名であった。学生ポスターセッションの発表は春季82件、秋季91件であった。 論文の状況は、1~12月の合計で、投稿論文数は「鉄と鋼」156(121:前年)件、「ISIJ Int.」747(572)件、同様に掲載論文数は「鉄と鋼」90(85)件、「ISIJ Int.」311(321) 件であり、前年とほぼ同様の水準であるが、投稿数は大幅に増加した。21年度から導入された査読報奨金制度は円滑に進行している。 |
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| 2. | 情報発信機能の強化 |
| 科学技術振興機構が運営するJ-STAGEにおいて「ISIJ Int.」をフリーアクセスとして、情報発信の強化を図っている。電子投稿・審査システムは「ISIJ Int.」については23年10月から、「鉄と鋼」については24年1月から新J-STAGE3の投稿・審査システムを活用している。25年度の科研費(国際情報発信強化)の交付を受けAdvisory Boardの積極的活用や鉄鋼技術ジャーナルサイトの開設を行った。 |
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| 3. | 国際会議・国際交流の促進 |
| 第8回金属の歴史国際会議(BUMA 8) が9月10~15日に奈良市の奈良県文化会館で開催され、参加19ケ国から147名が参加し、102件の発表が行われた。低炭素・炭素循環スマート製鉄国際会議(ICSRI)が10月2~4日に神奈川県の湘南国際村センターの国際会議場で開催され、参加8ケ国から51名が参加し、30件の発表が行われた。 「日本-ドイツ-ノルディック諸国合同鉄鋼シンポジウム」は4月15~16日に大阪大学銀杏会館国際会議場で開催され、82名が参加し、32件の発表が行われた。海外からの参加者は引き続き工場見学を行った。「日本-中国鉄鋼学術シンポジウム」は11月18~19日に中国北京で開催され、93名が参加し25件の発表が行われた。 |
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| 4. | 鉄鋼の学術・技術の活性化 |
| ①産学連携
学術部会と技術部会の活性化および産学連携の強化を図った。 ②鉄鋼研究の強化
産発プロジェクト展開鉄鋼研究(「GA皮膜加工特性の飛躍的向上に関する研究(研究チーム主査東京大学山口周教授)」及び6研究会(「生石灰高速滓化によるスラグフォーメーション(I)」、「資源対応型高品質焼結鉱製造プロセス(I)」、「革新的水素不働態表面構築の原理探求(I)」、「粒子法による製鋼プロセス解析ツールの開発 (Ⅱ)」及び、「高亜鉛含有ダストの高度資源化 (Ⅱ)」の5研究会並びにFSとして「コンパクト中性子源を利用した新組織解析法」の計6件)が新規に着手された。また、3件の産発プロジェクト、12件の研究会については継続研究を実施した。
前年度に採択決定した鉄鋼研究振興助成(41件)について助成を行った。 26年度に向けて研究会Ⅰ 4件、研究会Ⅱ 3件、鉄鋼研究振興助成 35件の採択を行った。産発プロジェクト展開鉄鋼研究の採択はなかった。 |
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| 5. | 他学協会等との連携促進 |
| 日本金属学会との講演大会相互聴講、男女共同参画ランチョンミーティングを実施した。日本金属学会、日本熱処理技術協会とは事務所移転後も継続して連携を強化した。新たに日本鉄鋼連盟をはじめとして鉄鋼環境基金、鐵鋼スラグ協会、日本鋼構造協会等との連携強化に繋がる活動を開始した。 |
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| 6. | 人材育成 |
| 企業人材育成として、39回目となる蔵王での鉄鋼工学セミナー(164名参加)が開催されたほか、鉄鋼工学セミナー専科については凝固、腐食・表面処理、強化機構、熱力学的原理に基づく製銑プロセスの解析と演習、材質制御、スラグ処理の6テーマ、21回目となる鉄鋼工学アドバンストセミナー(33名参加)が開催された。 学生育成として、経済産業省等による大学特別講義が15大学で実施された。企業経営幹部による大学特別講義は、新たに参加した3社も加えて、11大学で実施された。学生鉄鋼セミナーは3コースが実施され28名の参加、修士学生向け鉄鋼工学概論セミナーは42名、学部学生向け最先端鉄鋼体験セミナーは千葉34名、加古川10名、名古屋31名の参加であった。学部学生の製鉄所見学は13回実施され、総計520名が参加した。 西山記念技術講座では、「自動車部材軽量化の為の制御鍛造とメタラジー」及び「省資源型金属材料開発の基礎・応用と今後の展望」をテーマに開催した。また、白石記念講座は特別シンポジウムとして「日本のものづくり力」を開催したほか、「品質保証・品質管理の現状と今後の展望」をテーマに開催した。 |
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| 7. | 科学技術政策への対応 |
| 日本鉄鋼協会が提案した科学技術振興機構の産学共創基礎基盤技術開発制度「ヘテロ構造制御金属材料プロジェクト」の支援、政府の未来開拓研究制度での構造材料研究について必要な支援を行った。 |
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