平成27年度事業報告 ・ 収支決算(H27.3.1~H28.2.29)
平成27年度補助金等報告書(該当なし) 平成28年4月27日に開催されました一般社団法人日本鉄鋼協会定時社員総会において、標記報告等が承認されました。以下にその概要をお知らせします。 平成27年度一般社団法人日本鉄鋼協会事業報告・収支決算(H27.3.1~H28.2.29)平成27年度は、平成25年度を初年度とする中期財務計画の最終年であった。活動内容としては、(1)協会基本活動の活性化、(2)鉄鋼の学術・技術の活性化、(3)人材育成、(4)他学協会との連携強化、(5)政府の科学技術・産業技術政策への対応、(6)内外へのプレゼンスの強化、等の実施に重点を置いた事業活動を展開した。 1.協会基本活動の活性化 会員数、講演大会発表件数、論文誌への投稿論文数の増大を学協会の基本活動として重点を置いている。 会員数はリーマンショック後の景気変動の影響も受け、微減傾向が続いている。平成27年度末時点で個人会員総数で8,720名(前年度末8,800名)、うち正会員7,689名(前年度末7,792名)、また維持会員169社(前年度末166社)である。また、60歳以上の会員の増加を目的に21年から導入されたシニア会員制度は179名(前年度末168名)が活用している。 平成27年度の春季講演大会は東京大学で、秋季講演大会は九州大学で開催された。講演大会での研究発表件数は一般講演春季大会329件、秋季大会407件、討論会春季大会4テーマ26件、秋季大会6テーマ43件、国際セッション春季大会はなし、秋季大会3テーマ27件であった。登録参加者は、春季大会1,336名、秋季大会1,341名であった。学生ポスターセッションの発表は春季大会77件、秋季大会88件であった。 論文の状況は、1~12月の合計で、投稿論文数は「鉄と鋼」111(前年139)件、「ISIJ Int.」663(前年774)件、同様に掲載論文数は「鉄と鋼」89(前年176)件、「ISIJ Int.」355(前年398) 件であった。「鉄と鋼」は前年が第100巻記念特集号ということで掲載数が大幅に増加したが、その反動で本年は減少している。 2.鉄鋼の学術・技術の活性化 新規研究として、研究会Ⅰは「高度循環製鉄に向けた鋼中遷移金属・循環元素の熱力学」、「スマート製鉄システム」、「先進的多軸応力試験による鋼板成形の高度化」、「鉄系金属ガラスの粘性流動成形技術開発」、「水素脆化の基本要因と特性評価」の5件、研究会Ⅱは「新規コークス製造プロセス要素技術」の1件、産発プロジェクト展開鉄鋼研究は「鋼の脆性き裂伝播挙動機構理解深化とLNG貯槽次世代材料設計指針提案」の1件を開始した。 継続研究として、研究会Ⅰは7件、研究会Ⅱは5件、産発プロジェクトは1件、を実施した。 鉄鋼研究振興助成については、前年度に採択決定した36件について助成を行った。 平成28年度に向けて、研究会Ⅰを5件、研究会Ⅱ を3件、鉄鋼研究振興助成 36件の採択を行った。 3.人材育成
4.他学協会等との連携強化 日本金属学会との講演大会相互聴講を実施した。また日本鉄鋼連盟をはじめとして鉄鋼環境基金、鐵鋼スラグ協会、日本鋼構造協会と「鉄鋼関連助成事業連絡会」を2回開催した。さらに日本鋼構造協会と「社会インフラ分野技術開発課題検討懇談会」を開催すると共に、生産技術部門に建設用鋼材利用検討WG を設立した。 5.政府の科学技術政策・産業技術政策への対応 日本鉄鋼協会が提案した科学技術振興機構の産学共創基礎基盤技術開発制度「ヘテロ構造制御金属材料プロジェクト」の支援、政府の未来開拓研究制度での構造材料研究について必要な協力・支援を行った。 6.内外へのプレゼンスの強化
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