会員ログイン
English
協会について
協会概要
会長メッセージ
活動内容
会員種類と会員数
事業報告・決算
社員名簿
関連規程
事務局(本部・支部)
創立100周年記念事業
入会案内
個人会員入会案内
維持会員入会案内
表彰
代議員選挙
男女共同参画
学協会連絡会
鉄鋼協会・金属学会男女共同参画委員会
活躍する女性研究者・技術者
イベント
講演大会
今後の開催予定
最新の講演大会
過去の講演大会プログラム
セミナー・講座
西山記念技術講座・白石記念講座
学生向けセミナー 工場見学バス代支給
鉄鋼工学セミナー・専科
鉄鋼工学アドバンストセミナー
JABEE
産学連携による鉄鋼工学人材育成のための指針
イベントカレンダー
国際会議
過去のイベント
刊行物
会報・論文誌
会報「ふぇらむ」
鉄と鋼
ISIJ International
講演概要集「材料とプロセスCD-ROM」
書誌情報検索
出版図書・著作権
出版図書案内
公開資料・プロシーディング
著作権規程・転載許可
刊行物正誤
部会・研究助成
学術部会
高温プロセス部会
サステナブルシステム部会
計測・制御・システム工学部会
創形創質工学部会
材料の組織と特性部会
評価・分析・解析部会
学術部会登録
技術部会
技術部会リスト 大会リスト
部会運営資料提供
鉄鋼プレゼンス研究調査委員会
助成
鉄鋼研究振興助成(含む石原・浅田研究助成)
研究会
鉄鋼協会研究プロジェクト
日向方斉メモリアル国際会議助成
受給テーマ
助成等関連規程
各種申請
共催・協賛・後援申請
教員等公募掲載申込
転載許可願い
研究助成申請
関連情報
維持会員
関連団体
材料系学科
鉄の情報コーナー
公募情報
外部助成・表彰
会員向け情報
会費等納入のお願い
会報・論文誌冊子版購読方法
会報「ふぇらむ」冊子版配布について
和文論文誌「鉄と鋼」冊子版購読について
欧文論文誌「ISIJ International」冊子版購読について
講演概要集「材料とプロセス」購入方法
その他刊行物
会員証の識別番号について
各種手続き(会員専用)
※会員情報の確認・変更、論文誌購読・講演概要集予約申込、各種手続きができます
協会について
協会概要
会長メッセージ
活動内容
会員種類と会員数
事業報告・決算
社員名簿
関連規定
事務局(本部・支部)
創立100周年記念事業
入会案内
個人会員入会案内
維持会員入会案内
表彰
代議員選挙
男女共同参画
学協会連絡会
鉄鋼協会・金属学会男女共同参画委員会
活躍する女性研究者・技術者
イベント
講演大会
今後の開催予定
最新の講演大会
過去の講演大会プログラム
セミナー・講座
西山記念技術講座・白石記念講座
学生向けセミナー 工場見学バス代支給
鉄鋼工学セミナー・専科
鉄鋼工学アドバンストセミナー
JABEE
産学連携による鉄鋼工学人材育成のための指針
イベントカレンダー
国際会議
過去のイベント
刊行物
会報・論文誌
会報「ふぇらむ」
鉄と鋼
ISIJ International
講演概要集「材料とプロセスCD-ROM」
書誌情報検索
出版図書・著作権
出版図書案内
公開資料・プロシーディング
著作権規程・転載許可
刊行物正誤
部会・研究助成
学術部会
高温プロセス部会
サステナブルシステム部会
計測・制御・システム工学部会
創形創質工学部会
材料の組織と特性部会
評価・分析・解析部会
学術部会登録
技術部会
技術部会リスト 大会リスト
部会運営資料提供
鉄鋼プレゼンス研究調査委員会
助成
鉄鋼研究振興助成(含む石原・浅田研究助成)
研究会
鉄鋼協会研究プロジェクト
日向方斉メモリアル国際会議助成
受給テーマ
助成等関連規程
各種申請
共催・協賛・後援申請
教員等公募掲載申込
転載許可願い
研究助成申請
関連情報
維持会員
関連団体
材料系学科
鉄の情報コーナー
公募情報
外部助成・表彰
会員向け情報
会費等納入のお願い
会報・論文誌冊子版購読方法
会報「ふぇらむ」冊子版配布について
和文論文誌「鉄と鋼」冊子版購読について
欧文論文誌「ISIJ International」冊子版購読について
講演概要集「材料とプロセス」購入方法
その他刊行物
会員証の識別番号について
各種手続き(会員専用)
ホーム
協会について
男女共同参画
活躍する女性研究者・技術者-1 「気がつけば鉄鋼業に」
活躍する女性研究者・技術者-1 「気がつけば鉄鋼業に」
杉浦夏子
Natsuko Sugiura
新日本製鐵(株)鉄鋼研究所鋼材
第一研究部 主任研究員
私は現在千葉県富津市にある新日本製鐵(株)・鉄鋼研究所で研究開発を担当しています。鉄鋼業というと、元々女性の少ない理系分野の中でもとりわけ女性の少ない業界の様に思います。そんな業界にわざわざ飛び込むとは何かよほどの大志があってのことか、それともかなりの変わり者かと思われる向きもありますが、少なくとも前者ではありません。偶然に身を任せ興味の赴くままに進路を選択して行ったらここにたどり着いてしまったというのが正直なところです。
金属材料との最初の出会いは大学時代でした。奈良女子大学大学院理学研究科・物理学専攻・金属物性物理学研究室で鈴木俊治教授のご指導の元、Au-Cd合金のマルテンサイト変態挙動の解明というテーマに取り組みました。小さな女子大ですから実験はもちろん、装置の管理や力仕事も当たり前のように自分達でやっていましたし、研究室で、時には駅前のドーナツショップで、はたまた居酒屋で、稚拙ながらもずいぶん白熱した議論を重ねました。ジェンダーを意識する必要なく、のびのびと研究にいそしむことができた研究室での3年間の経験は私の原点であり、その時に得た友人の多くが、今もそれぞれの職場で仕事と家庭の両立に奮闘しつづけてくれていることが、現在の私の活力源にもなっています。
大学で材料物性のおもしろさに接する機会を得たこともあり、材料関連の仕事につきたいという漠然とした思いはありましたが、特に鉄鋼に対する思い入れはありませんでした。そんな私が鉄鋼メーカーを選んだきっかけは、就職活動の際の熱延工場見学であったように思います。そのスケールの大きさ、遠く離れた見学通路にまで感じられる熱気、とにかく五感にストレートに「“ものづくり”してます!」と訴えてくるその迫力に、単純に「すごいなぁ、おもしろいなぁ」と感じました。製鉄所での研修期間を含め、文系理系問わず何度か他の女性と一緒に製鐵所を見学しましたが、この思いは、強さの違いこそあれ、全員に共通していたように思います。鉄鋼業の最大の魅力はやはりダイナミックな製造現場にあります。ですから、学生の皆さん、特に女子学生の皆さんには是非機会を見つけて製鐵所の見学に来て頂きたいものです。また近年、内閣府をはじめとし、理系を選択した女子学生を応援するための多様なプロジェクトが展開されていますが、鉄鋼協会にもぜひこのようなプロジェクトには積極的に参加していただき、鉄という素材の魅力、ものづくりの魅力をアピールしていただければと願っております。
こうして極めて単純な理由で鉄鋼会社に入って早10年以上が過ぎてしまいました。入社後2年間、自動車用アルミニウム合金の開発を担当し、それ以降は主に集合組織(多結晶材の結晶方位配向性)制御という切り口で自動車用鋼板の研究開発業務に従事しています。居室で仕事をしているとよく、パーティッション越しに上司であるT主幹研究員の“組織は嘘をつかないから”という口癖が聞こえてきます。鋼は複雑な製造工程を経た後に実に様々な表情のミクロ組織・集合組織を見せてくれます。冷延されても、高温で焼鈍されて変態しても、どこかに昔熱延された時の思い出を引きずってしまい、それが正直に組織に反映され、材質も変化してしまう、そんな昔を忘れない律儀さが鉄鋼材料の難しいところであり、かつ魅力的なところです。集合組織を制御することで機能性を付与した鋼鈑として、自動車用鋼鈑分野では深絞り用極低炭素鋼鈑がその代表ですが、私もいつか集合組織制御をメインにした新しい高機能性鋼鈑を世に送り出すことを最大の課題・目標としています。
目標は高く、しかし実際の私は、小学生と保育園児の二人の娘を抱える母でもあり、いつもばたばたと時間に追われ、その日その日をなんとかやりくりしているのが現実です。研究という仕事も、家庭の事も、自分の裁量の中である程度ペース配分ができる反面、この日にここまでやれば終わりというはっきりとした区切りもありませんから、常に何かをやり残している焦燥感にかられます。それでもやはりどちらも私という人間を構成する上で欠くことのできない、かつ分かちがたいパーツです。(本当のところは元来怠け者なのでどちらかをやめても(子育てはやめられませんが)、今とあまりペースが変わらなそうで怖いというのが正直なところかもしれませんが…)
子供が生まれたときには二回とも希望通りの期間、育児休業を頂きましたが、本当に楽しい経験で、心から満喫することができました。小さな子供の世話は体力的にも大変ですし、外にも自由に出かけられず、社会と断絶されたような気分にもなります。しかし私の場合、限られた時間で仕事に復帰するので、この子達とずっと一緒にいられるのは今だけという思いがある分、不自由さも寝不足もあまり苦にならず、前向きな気持ちで育児を楽しむことができたように思います。休業明けには元の職場に戻ることが決まっており、復帰後の仕事面の不安が少なかったことも、育児に専念できた大きな要因でした。育児休業が終わり、初めて娘を保育園に預けて会社に来た日は寂しい気持ちでいっぱいでしたが、その反面、自分の時間を持てることに新鮮な喜びを感じたことを憶えています。
子供は日々成長し、子育ての中身も年を追って変わっていきます。復職したときのフレッシュな気持ちも煩雑な日々の生活の中に往々にして埋もれそうにもなります。まだまだ暗中模索の日々は続きそうですが、限られた時間の中でもできるだけメリハリをつけて、仕事と育児の両方を楽しんでいけたらと思っています。いつもお世話になっている職場の皆様、そして高い家事能力を兼ね備えた頼もしいパートナーに改めて感謝しつつ。
職場にて
(2006年11月2日受付)
「ふぇらむvol.12 No,2掲載」