評価・分析・解析部会
小型中性子源による鋼中非金属介在物評価法の検討
■ | 活動目的・概要 鋼材中の非金属介在物は鉄鋼製品の機械的特性や表面品質に悪影響を与えるため、その大きさや量、分布、組成などの把握は重要であり、従来から種々の評価が行われている。特に近年の高清浄度鋼では、低頻度な大型非金属介在物の評価が非常に重要となっている。中性子を用いた測定評価は、従来の方法と比べて、中性子照射したバルク体積全体にわたる広い観察領域の情報を得られるという利点を持つことから、鋼中析出物の平均サイズや体積率および組成評価に関する研究が行われており、X線評価データとの関連を付けた定量評価法が開発されている。 本フォーラムでは、これを鋼中非金属介在物評価に発展させ、自由度の高い2か所の小型中性子源(理研RANS、北大HUNS)基軸とした新たな計測評価手法への展開を目指して、①鋼中非金属介在物の定量評価技術としての小角散乱利用法の基礎的検討 を中心に行う。具体的には鉄鋼材料中の酸化物を主体とした大型非金属介在物の評価を中心に検討を深める。さらに、②高温状態での非金属介在物評価のための中性子測定環境構築の基礎検討 にも着手する。 |
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■ | 運営組織(2020年4月1日現在)
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■ | フォーラム活動予定(2019年度) 2019年3月 第1回運営会議(ニーズ調査の具体化を踏まえたフォーラムの進め方、分担内容) 2019年3月20日 春季講演大会シンポジウ「金属微細組織解析を指向した量子ビーム応用の最前線 ~小型中性子源や小角散乱、回折から見える新しい情報~」開催(共催:鉄鋼のミクロ組織要素と特性の量子線解析研究会、結晶材料の異方性の評価と予測技術フォーラム、金属組織のマルチスケール応力・ひずみ評価研究自主フォーラム、主催 茨城県中性子利用研究会平成30年度第4回iMATERIA研究会) 2019年6月 第1回研究会議(中性子線を利用したニーズとシーズについて) 2019年9月 第2回運営委員会(研究の方向性の修正、成果公表企画立案) 2019年11月 第2回研究会議(特別講演会、進捗報告) 2019年2月 第3回研究会議(春季講演大会発表について、フォーラムの進め方の修正 等) |