評価・分析・解析部会
結晶性材料のマルチスケール解析
■ | 活動目的・概要 2018年度より「金属組織のマルチスケール応力・ひずみ評価研究」(自主フォーラム)として活動してきたが、X線・中性子回折ライプロファイル解析の高度化、残留応力との複合的評価のニーズなどから、今後はフォーラムへの格上げが求められている。結晶性材料での応力・ひずみは、一般に第1種(マクロ)、第2種(結晶の粒間)、第3種(粒内)などに分類されるが、マクロ~ミクロレベルの様々な因子が影響を及ぼすことからマルチスケールでの応力・ひずみ評価が必要になっている。それらの評価には、実験室X線、放射光、中性子による回折法、電子顕微鏡で観測される局所ひずみの解析等があり、これら現行の自主Fで取り組んできた各手法の相補的利用や相互理解進めている。一方で、陽電子消滅法におる格子欠陥の解析結果も有用な情報が得られることから、上記方法に加え相互関係の理解も望まれている。このような背景から、本フォーラムでは、X線、中性子、陽電子消滅、電子顕微鏡から得られる個々のデータに対する解析・解釈の理解を深めると共に、ひずみ階層性の視点から各結果を理解することを目的とする。その理解に基づきマルチスケール応力・ひずみに関する課題について議論する。 |
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■ | 運営組織(2021年4月1日現在)
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■ | フォーラム活動予定(2020年度) 結晶性材料である鉄鋼材料は、自動車や構造物などの機械・構造用材として用いられており、それらの材料を中心にX線・中性子・陽電子などの量子ビームを利用した研究者を中心に、最近の課題の共有や課題解決に向けての方法について意見交換や討議等を行う。それらの議論により、結晶性材料の特性等を向上させ、産業利用や新規材料開発につながる理解および解析技術の向上につなげていく。 具体的な活動としては、年1~2回程度のシンポジウを開催し、上記の意見交換・議論の場とする。 ・4月ごろに、産学連携のための量子ビーム解析に関するシンポジウム ・11月ごろに、量子ビームを用いた階層的ひずみの解析に関するシンポジウム ・2月ごろに横断的シンポジウムと幹事会を開催し、次年度計画について議論する |