評価・分析・解析部会
鉄鋼関連材料の機能開発を志向した反応の探索と解析
■ | 活動目的・概要 鋼周辺の物質や材料の活用を促進し、また新規利用法を開拓するため、化学的性質や物質間の反応についての分析と解明を進める。またそのための分析・解析手法の開発・改良を行うことを目的とする。 産業界における課題の抽出や情報収集を進め、化学的立場からの知見の融合と理解促進をはかり、解決策を見出すための模擬反応や分析手法の検討を進めていく。たとえば鉄鋼スラグ活用のための課題として、遊離石灰に起因する膨張やアルカリ溶出等については過去さまざまな研究が進められているものの、その機構や対処法は十分明確にはなっていない。また、CO2排出抑制に即した製鋼プロセスの変遷などに伴うスラグ成分の変化にも対応する必要があろう。よってスラグ構成成分の分析と、それらの関わる反応やその経時変化の分析・解析を進め、スラグの性質に与える影響を検証していくことが望まれる。またスラグの利用拡大のため、化学処理による新規材料の合成・開発研究も有望である。反応解析の手段としては、X線分析法や顕微鏡観察など各種機器分析法による同定・形態観察、各種元素分析法、湿式分析法など既存の手法を有機的に組み合わせるとともに、実環境下での物質の分析や時間変化の追跡のために最適化した手法や装置の開発・改良について検討していく。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
■ | 運営組織(2022年4月1日現在)
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
■ | フォーラム活動予定(2022年度) 前年度に引き続き、情報交換会・研究発表会を半期に1~2回(年3~4回程度)開催する。また外部講師による講演を年2回程度実施する。鉄鋼関連材料の生産・利用状況やその化学的性質と課題について、またこれらの材料の分析に活用可能な評価・解析手段や、新規の分析手法に関して、フォーラムメンバーや外部講師からの情報提供とディスカッションを進めていく。今年度は特に、昨年度中に共通認識となった鉄鋼スラグにおける課題について産学共同研究を開始し、研究の方向性を明確にしていく。 2022年上期 第1回運営会議・研究発表会(情報交換、研究発表) 2022年下期 第3回研究発表会・運営会議 |