サステナブルシステム部会 鉄鋼CCU研究会 最終報告会
「鉄鋼CCU技術」シンポジウム開催案内
日本の製鉄技術は世界一の環境性能を誇る。しかしながら、我国の総CO2排出量の約15%は製鉄プロセスに起因し、2050年までにCO2排出量ゼロを目指す中で鉄鋼業への期待は益々大きくなると予想される。現在の粗鋼生産量を維持しながらCO2の問題を抜本的に解決するには、これまで培った製鉄技術をベースに、よりクリーンなプロセスにシームレスで移行することが強く望まれる。これを実現するには、製鉄プロセスを定まった膨大な量のエネルギーと化学原料のソースと見なし、それらを有益で低環境負荷な物質に変換する技術の開発が非常に重要である。本研究会では、製鉄プロセスに係わる排ガスと排熱の総合利用を前提に、製鉄由来排ガスを①触媒的に、さらには、②蓄熱・熱制御技術を用いて有用化学物質に転換する研究、ならびに、③CO2の吸収・固定・鉱物化に関する研究を推し進めている。即ち、①~③を通して鉄鋼業に特化したCCUに関するシーズ技術を確立し、ゼロカーボンスチールを目指している。
本シンポジウムでは、研究会メンバーによる研究開発の成果を報告し、その内容について討議する。さらに、研究会の最終報告会も兼ねているため、本研究会成果の今後の活用の⽅向性に関する議論も含め、参加者による活発な議論を期待する。
日時: | 2024年3月15日(金)13:00~17:00 |
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場所: | 東京理科大学 葛飾キャンパス 講義棟3階302教室(第187回春季講演大会 会場4) 〒125-8585 東京都葛飾区新宿6-3-1 JR常磐線(東京メトロ千代田線)「金町」駅/京成金町線「京成金町」駅下車、徒歩8分 |
参加費: | 無料 ※シンポジウム当日の配布資料はありません。 |
申込方法: |
完全事前登録制 1)講演大会に参加される方 2)シンポジウムのみに参加される方 併催イベント参加申込ページ 参加登録の受付期間は、2024年2月16日(金)~3月15日(金)14:00までです。 |
プログラム:
13:00-13:15 | 趣旨説明 坪内直人(北大) |
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13:15-13:45 | 「触媒を用いたメタネーション反応に関する研究開発」 望月剛久(産総研) |
13:45-14:15 | 「有機酸製造用触媒と反応操作技術の開発」 工藤真二(九大) |
14:15-14:45 | 「量子化学計算による新触媒設計技術の確立」 篠原祐治(北大) |
14:45-15:15 | 「CCU反応を制御可能な蓄熱・熱制御技術の構築」 能村貴宏(北大) |
15:15-15:45 | 「形態制御された高付加価値炭酸カルシウムの製造」 遠山岳史(日大) |
15:45-16:15 | 「微小気泡(ミリ~ナノバブル)を用いる分離・吸収技術の確立」 日下英史(京大) |
16:15-16:45 | 「鉄鋼CCUシステム全体の包括的評価」 丸岡伸洋(東北大) |
16:45-17:00 | 総合討議 |
北海道大学 大学院工学研究院 附属エネルギー・マテリアル融合領域研究センター 坪内直人
Tel. 011-706-6850
E-Mail:tsubon@eng.hokudai.ac.jp