(5)「強化機構専科」受講のご案内 |
1.期 日: |
| 2010年9月3日(金)13:00~4日(土)15:30 |
2.会 場: |
| 新日鐵代々木研修センター 〒151-0053 東京都渋谷区代々木三丁目59-9 TEL.03-3370-3141 |
3.講義の概略: |
| 金属の変形機構や強化原理、ならびに基本的な強化機構である固溶強化、転位強化、粒子分散強化、結晶粒微細化強化について、転位論に基づいた理論的な解説を行う。具体的には、鉄鋼材料を対象として、固溶強化に関する溶質元素の濃度依存性、転位強化に関するBailey-Hirsch則、粒子分散強化におけるOrowan則、結晶粒微細化強化におけるHall-Petch則などを理論的に導出し、実験結果との対応を紹介しながら、各強化機構による強化限界や強化機構の加算則などについても解説する。さらに、複相鋼の降伏強度の考え方や脆性破壊に対する材料因子の影響など、実用鋼の強度や靭性を理解するのに必要な項目についても言及する。(2009年9月6日~7日実施の「強化機構専科」と同一内容です。)
講義の目次 1.強度の評価方法 2.金属結合と塑性変形 3.転位の運動とマクロな塑性ひずみの関係 4.金属のすべり変形に関する基礎知識(すべり系とTaylor因子) 5.マクロなせん断応力と転位を動かす力 6.材料の強化原理(転位のピン止めとPile-up強化) 7.固溶強化(Fleisherの式) 8.転位強化(Bailey-Hirschの式、限界転位密度、強化限界) 9.粒子分散強化(Orowanモデル、強化限界) 10.結晶粒微細化強化(多結晶金属の降伏、Hall-Petchの式、強化限界 11.強化機構の加算則 12.フェライト鋼の降伏(Lüders変形と降伏点伸び) 13.複相鋼の降伏強度 14.金属材料の靭性(Charpy衝撃試験) 15.bcc金属の低温脆性(双晶変形とへき開破壊) 16.双晶変形応力の温度、ひずみ速度依存性 17.脆性破壊に及ぼす材料因子の影響 |
4.プログラム概略: |
| 9/ 3(金) 13:00 集合 13:15~18:15 講義 19:00~21:00 夕食・懇親会(於:代々木倶楽部) |
| 9/ 4(土) 8:45~12:00 講義 12:00~13:00 昼食休憩 13:00~15:00 講義 アンケート収集後、解散 |
5.講 師: |
| 高木 節雄(九州大学教授) |
6.幹 事: |
| 岡本 力(新日本製鐵:本コースの円滑な運営のための世話役) |
7.募集定員: |
| 10~20名((定員を超えた場合は、先着順とさせていただきます)。 |
8.参加資格: |
| 日本鉄鋼協会個人正会員 |
9.費 用: |
| 受講料 : 25,000円(本会維持会員会社所属の方、大学若手教員) 35,000円(上記以外の方) 懇親会費 : 6,000円予定(1回) ※講師との懇親も当専科の目的ですので、懇親会は参加必須とさせていただきます。 ※当日現金支払いでお願いいたします。なお、宿泊は各自でご手配願います。 |
10.申込締切日: |
| 2010年8月3日(火)期日厳守 キャンセルは2010年8月23日(月)までにお願いいたします。 |
11.申込方法: |
| 申し込みは終了致しました。 |
12.問合せ先(幹事): |
| 新日本製鐵(株)鉄鋼研究所 鋼材第一研究部 主任研究員 岡本 力 TEL. 0439-80-4126 /FAX. 0439-80-2743 E-mail: okamoto.riki@nsc.co.jp 〒293-8511 富津市新富20-1 |