サステナブルシステム部会 鉄鋼に関わるサプライチェーンマネジメント研究会
「鉄鋼産業の脱炭素戦略の向こうにある生物多様性損失問題」シンポジウム 開催案内

 鉄鋼業におけるカーボンニュートラル達成は、社会全体の持続可能性に貢献する重要な取り組みです。しかし、その実現に向けた技術革新やエネルギー転換は、CO₂削減という目標の陰で、別の深刻な環境問題を生じさせる可能性があります。なかでも生物多様性損失は、鉄鉱石・石炭の採掘から製鉄プロセス、製品のサプライチェーン全体にわたって潜在する課題であり、近年の国際的な議論(昆明-モントリオール生物多様性枠組みやTNFD等)においても産業界への対応要請が急速に高まっています。
 本シンポジウムでは、「ネイチャーポジティブ」という新たなパラダイムのもと、鉄鋼産業が直面する生物多様性問題を多角的に捉えます。環境政策、生態系評価、ライフサイクル影響評価(ネイチャーフットプリント)、鉱山開発、海域生態系、そして製鉄の歴史と自然環境の関わりという幅広い視点から最新の研究成果を紹介いただき、脱炭素戦略と生物多様性保全の両立に向けた課題と方向性について、活発な議論を行いたいと考えております。

日時: 2026年9月24日(木) 9:00~12:10
場所: 秋田大学 手形キャンパス アクティブラーニング棟
(第192回秋季講演大会 会場4)
〒010-8502 秋田県秋田市手形学園町1番1号
資料: 当日配布
参加費: 無料

プログラム:

開会の挨拶
鉄鋼に関わるカーボンニュートラルとサプライチェーンリスク研究会座長 山末 英嗣(立命館大)
座長: 柏倉 俊介(立命館大)
9:00-9:30 基調講演「複合する環境問題への対応策と乗り越えるべき課題」
田崎 智宏(国立環境研究所)
9:30-10:00 基調講演「ネイチャーポジティブ時代における自然・生物多様性の保全と産業の役割」
橋本 禅(東京大)
10:00-10:30 基調講演「ネイチャーフットプリントについて」
伊坪 徳宏(早稲田大)
10:30-10:40 休憩
10:40-11:00 海域の生物多様性(オンライン)
光斎 翔貴(立命館大)
11:00-11:20 鉱山ベースでの生物多様性損失評価について
山末 英嗣(立命館大)
11:20-11:40 製鉄の歴史と日本の生物多様性(オンライン)
深澤 圭太(国立環境研究所)
11:40-12:10 総合討議
問合せ先:

立命館大学 山末 英嗣
E-Mail:yamasue@fc.ritsumei.ac.jp