産発プロジェクト展開鉄鋼研究成果報告会 シンポジウム「鉄鋼材料の大気腐食機構解明と耐候性評価技術の新展開」

本シンポジウムでは、平成19～21年度に実施された産発プロジェクト「鉄鋼材料の大気腐食寿命を数値シミュレーションするための基盤技術構築に係る研究」の研究成果を中心に、鉄鋼材料の大気腐食機構解明の現状と今後の促進試験のあり方について広い観点から議論を行います。 本プロジェクトでは、鉄鋼材料の主要な使用環境である屋外大気環境に関し、材料表面に形成される腐食性水膜に着目し、単純な気象因子から各種の屋外環境を小型チャンバー内に再現する手法の研究を行いました。さらに、実際の屋外環境を再現した気象条件下で亜鉛めっき鋼板やステンレス鋼に対し、電位センサ(ケルビンプローブ)や塩化物イオンセンサを用いた連続計測を行い、鋼材に腐食を引き起こす気象条件の見出しと大気腐食再現に関する研究を実施しました。 欧米にも類例のないユニークなアプローチです。多数の方々にご参加頂き、耐食鋼材開発への適用など今後の当該分野の発展に向け活発な討論を行いたいと思います。 １．日　時： 2010年3月29日（月）13：00～17：00 ２．場　所： 第159回春季講演大会　第15会場 （筑波大学　筑波キャンパス　中地区第1エリア　共同利用棟A　共A 101） ３．プログラム： 　13:00～13:05 開会挨拶 鉄鋼材料の大気腐食寿命を数値シミュレーションするための基盤技術構築に係る研究チーム 主査　武藤 泉(東北大) 座長：幸　英昭(住金) 　13:05～13:30 「溶融アルミめっき板の大気腐食挙動」 真木 純(新日鉄) 　13:30～13:55 「溶融アルミニウムめっき鋼板の切断端面の大気腐食挙動」 清水 剛(日新) 　13:55～14:35 産発プロジェクト成果報告：「熱・水分移動に着目した屋外大気腐食環境のモデル化技術の開発」 武藤 泉(東北大) 座長：黒崎將夫(新日鉄) 　14:50～15:15 「塩化物環境における鋼の大気腐食促進機構と合金元素の影響」 上村隆之(住金) 　15:15～15:40 「塩化物環境における鋼の耐候性に及ぼすSn添加の影響」 鹿島和幸(住金) 　15:40～16:05 「表面処理鋼板の腐食促進試験法ACTEと腐食後外観評価技術の開発」 梶山浩志(JFEスチール) 　16:05～16:45 産発プロジェクト成果報告：「鉄鋼材料の大気腐食発生に関する特異性解明とそれに基づく大気腐食再現技術の開発」 武藤 泉(東北大) 　16:45～17:00 総合討論、総括および閉会の挨拶 藤田 栄(JFEスチール) ４．参加費： 1,000円（資料は当日会場で配付） ５．参加申込： 事前申込は不要です。 問合せ先： 　　東北大学　大学院工学研究科　知能デバイス材料学専攻　准教授　武藤　泉 　　TEL&FAX. 022-795-7298　E-mail:mutoi@material.tohoku.ac.jp