鉄鋼工学セミナー材料・圧延コース「腐食科学専科（第1回）」

「鉄鋼工学セミナー」では、これまで、大学において鉄鋼に関する基礎的な教育を受けた若手研究者や技術者を対象として講義が行われてきました。しかし、科学技術の多様化や学問領域の拡大に伴って、最近は、大学での鉄鋼関連の講義は大変少なくなってきており、鉄鋼に関する基礎的な教育を受けることなく鉄鋼関連企業に就職する学生も増えてきています。こうした傾向を反映して、セミナー受講者のアンケートでは、「学術専門用語の意味が理解できない」、「基礎に重点を置いた講義をやってほしい」という意見が多く聞かれるようになりました。そこで、講義内容の見直し・再編を行い、「鉄鋼工学セミナー」では、鉄鋼分野の技術者・研究者として必要不可欠な基盤分野により重点を置いたプログラム編成といたしました。一方で、高い専門性を有する技術者・研究者を育成するために「より現場に密着した技術に関わる講義や専門性を高めるような講義を増やして欲しい」との意見もあります。しかしながら、「鉄鋼工学セミナー」の中だけではこうした意見をプログラムに反映させることは困難な状況です。そこで、こうした高度なレベルの要求に対応すべく、平成16年度より「専科」という特別講義を別の企画として設定することにいたしました。
「専科」は、“特定の専門技術や高度の学術分野を深く理解したい”という熱意のある技術者や研究者のために開講されるもので、中堅技術者の人材育成強化を目的としています。会員のニーズに応じて「専科」の数も増やしていく計画です。「専科」は少数精鋭主義をモットーとした中身の濃い講義ですので、興味と熱意のある方々の参加を期待しています。平成20年度は、製鋼コースでは「脱りん・脱硫の熱力学専科（第1回）」、「鋳造組織制御専科（第2回）」の2テーマの参加者募集を、材料・圧延コースでは「強化機構専科（第6回）」、「薄板プレス成形専科（第2回）」、「析出制御専科（第1回）」、「腐食科学専科（第1回）」の4テーマの参加者募集をいたします。以下の案内を参照され、奮ってご参加下さいますよう、皆様にお知らせ申し上げます。　なお、「薄板プレス成形専科（第2回）」及び「析出制御専科（第1回）」は、詳細が決定次第、追ってご案内申し上げます。

（４）「腐食科学専科（第1回）」受講のご案内

１．期　日：
	2008年9月4日（木）12:50～5日（金）12:30
２．会　場：
	東北大学工学部工学研究科マテリアル・開発系第一講義室〒980-8579　仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-02 TEL.022-795-7297
３．講義の概略：
	鉄鋼材料の腐食に携わる中堅の研究者、技術者を対象に、まず鉄鋼材料の腐食に関する基礎的現象・理論の概要を解説し、次に主としてステンレス鋼の不働態化現象と皮膜との関係に関し、不働態皮膜の解析あるいは人工不働態皮膜についての最新の知見に基づき説明する。また、21世紀の新しい耐食材料開発をめざすべく、不働態化皮膜の強化法についても、最新の実験データーを示し説明する。
４．プログラム概略：
	9/4（木）　12：50　　　　　集合　13：00～18：00　講義　18：30～20：00　夕食・懇親会（於：仙台市内）
	9/5（金）　9:00～12:30　講義　アンケート収集後、解散
５．講　師：
	原　信義（東北大学教授）
６．幹　事：
	幸　英昭（住友金属工業：本コースの円滑な運営のための世話役）
７．募集定員：
	10～20名（定員を超えた場合は、先着順とさせていただきます）。
８．参加資格：
	日本鉄鋼協会個人正会員
９．費　用：
	受講料： 25,000円（本会維持会員会社所属の方、大学若手教員）　　　　　　35,000円（上記以外の方）懇親会費： 6,000円（1回） ※当日現金支払いでお願いいたします。なお、宿泊は各自でご手配願います。
10．申込締切日：
	2008年8月18日（月）期日厳守（締切日延長しました）キャンセルは2008年8月25日（月）までにお願いいたします。
11．申込方法：
	※定員に達した為、申込みは終了致しました。
12．問合せ先（幹事）：
	住友金属工業（株）総合技術研究所厚板・条鋼研究開発部　部長研究員　幸　英昭 TEL. 06-6489-5754 / FAX. 06-6489-5740 E-mail: miyuki-hda@sumitomometals.co.jp 〒660-0891　尼崎市扶桑町1-8

鉄鋼工学セミナー 材料・圧延コース 「腐食科学専科（第1回）」

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