第３回フォーラム「生産における意思決定支援技術の最前線」開催案内

計測・制御・システム工学部会システムフォーラム（第４期「鉄鋼業を革新するフレキシブルなシステム化技術－ＩＴを利用した設計・計画・管理の新技術」）では、下記の要領で第３回フォーラム「生産における意思決定支援技術の最前線」を開催いたします。

１．目的：
本フォーラムが対象としている設計・計画・管理の各分野では、現状認識や最善な解を得る過程において、“人”が重要な役割を果たしています。そこで、第３回フォーラムでは、知識整理方法や意思決定支援技術を取り上げ、最新技術を紹介いたします。

２．日時：平成１５年９月２９日（月）１３：１５～１７：００

３．場所：東京　ＪＦＥスチール株式会社　２３階会議室Ｄ
　　（東京都千代田区内幸町２－２－３　日比谷国際ビル　TEL.０３－３５９７－３１４２）

４．プログラム：

１３：１５～１３：２５	フォーラム紹介
	座長　谷野哲三（阪大）
１３：２５～１４：２５	講演「代替案評価と多目的意思決定支援のシステム方法論とその応用」
	講師　田村坦之（関西大）
概要：複数の評価基準をできるだけ高めるような代替案を選択する問題は、多目的意思決定問題と呼ばれる。この複数の目的がまったく独立で対等なものならば、Pareto 最適性以上の合理性を追求することはできない。このような Pareto 最適解の中から、意思決定者にとって好ましい選好解を見つけるシステム方法論の最近の話題を解説する。ここでは効用理論に基づく方法、AHP（階層化意思決定法）、メタ戦略型満足化トレードオフ法などを、生産に関連した実例をまじえて紹介する。
１４：２５～１５：２５	講演「マスカスタマイゼーション環境における生産管理の意思決定法」
	講師　上野信行（広島県立大）
概要：マスカスタマイゼーション（Mass Customization)とは、カスタマイズされた製品を効率的に生産することである。そのために、マスカスタマイゼーション環境においては、顧客(製品）仕様の多様性と生産効率性の両面の実現が求められる。自動車メーカーとサプライヤー群で構成されるサプライチェーンを事例に、（１）マスカスタマイゼーション環境下における顧客仕様の多様性と生産効率性の代替性をシミュレーションモデルにて、明らかにし、（２）これに対応するサプライヤーの生産管理の設計・運用における意思決定法を述べる。また、プロダクト・バライアティ（Product Variety）への対応策を述べる。
１５：３５～１６：３５	講演「問題解決のための知識マネージメントシステム」
	講師　吉岡真治（北大）
概要：近年、企業が持っている知識を有効に活用するための知識マネージメントの研究が盛んであり、実際に企業が持っている文書などを統計的に整理し、様々な知識を獲得するためのシステムなどが提案されている｡本講演では､これらの知識マネージメントシステムについて概説すると共に、文書に加えて形式的な知識・情報を組み合わせることにより、問題解決に役立つ知識の発見・再利用を支援する問題解決のための知識マネージメントシステムについて述べる｡
１６：３５～１７：００	総合討論
	座長　谷野哲三（阪大）
講演の内容に対する質疑に加えて、意思決定支援技術の最新動向とその事例など全般に関して自由に意見交換し、討論する。

５．定員：５０名

６．参加費：２，０００円（資料は当日会場にて配布いたします）

７．参加申込み：会員番号・勤務先・所属・住所・電話番号・FAX番号・E-mailアドレスをご記入の上、事前にFAXまたはE-mailにて下記宛先へお申込み下さい。

８．申込み期限：平成１５年９月１０日(水)

申込み・問合せ先：

ＪＦＥ技研（株）　計測制御研究部加地孝行
TEL.０４４－３２２－６４３８　　FAX.０４４－３２２－６５１８
E-mail：t-kaji@jfe-rd.co.jp