平成26年度新規「自主フォ−ラム」発足および設置提案募集のご案内


 材料の組織と特性部会では、平成26年度に新たに5件の自主フォ-ラムを設置いたします。今年度設置の自主フォ-ラムの活動期間は平成26年3月1日から平成28年2月29日までの2年とし、特に活動の継続を必要とする場合には更新することもあります。参加ご希望の方は自主フォ−ラム代表者に直接ご連絡下さい。
 なお自主フォーラム提案は随時受け付け、審査を行います。本部会登録会員5名以上の発起人による申し出により提案ができますので、ご希望の方は下記問合せ先へご連絡下さい。
 
1. 「材料組織の最適化による鉄族合金の高性能化」自主フォーラム
趣旨:  Fe基合金やNi基合金等の鉄族合金の機械強度や物理特性は,構成相の種類や組成はもちろんのこと,材料組織に依存して大きく変化する。このため,優れた性能を発揮する新しい鉄族合金を開発するためには,添加成分や合金組成の選定ばかりでなく,材料組織の最適化が重要である。本自主フォーラムでは,材料組織の最適化に必要な基礎的な知見を蓄積するために,複相組織における異相界面の移動現象の律速過程や素反応の解明を目指す。

世話人(代表者):
  東京工業大学 大学院総合理工学研究科 材料物理科学専攻 梶原 正憲
  〒226-8502 横浜市 緑区 長津田町 4259-J2-59
  TEL:045-924-5635 FAX:045-924-5857 E-mail:kajihara@materia.titech.ac.jp
 
2. 「エネルギー関連構造・機能チタン材料」自主フォーラム
趣旨:  日本の今後のエネルギー確保の上でチタンとその合金は重要な金属材料であることは確かであるが、耐食性、強度特性の更なる向上や耐水素脆性や価格面などの弱点を改善することが必要不可欠である。本自主フォーラムではエネルギー開発に関わるメーカー、チタン材料関連メーカー、公的研究機関および大学等が結集し、新エネルギー開発にチタンを適用する場合の具体的問題点の抽出と解決の方策などをより深く議論し、その議論の中から重要で共通する研究テーマの策定をめざす。

世話人(代表者):
  関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 池田 勝彦
  〒564-8680 吹田市山手町3-3-35
  TEL&FAX:06-6368-0846 E-mail:hikoik@kansai-u.ac.jp
 
3. 「合金全素・不純物元素を生かした新たな鉄鋼材料開発」自主フォーラム
趣旨:  鉄鉱石・コークス原料の低品位化、価格高騰が進行し、また、スクラップ利用の社会的要請が増大するなど、低環境負荷・コストで良質な鉄素材を供給するわが国の鉄鋼産業を取り巻く環境は厳しい状況にある。鉄鋼産業にとっての原料サプライ/製品デマンド間の乖離問題を解決するためには、専門領域の壁を越えて取り組む必要がある。合金元素・不純物元素を生かした新たな鉄鋼材料開発に関する成果・情報について意見交換・討論を行う。

世話人(代表者):
 東北大学大学院工学研究科 三木 貴博
 〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-11-1024
 TEL&FAX:022-795-7307 E-mail:miki@material.tohoku.ac.jp
 
4. 「高Cr鋼溶接部組織の基礎的理解とその応用」自主フォーラム
趣旨:  東日本大震災以降、基幹電源としての火力発電プラントは、厳しい状況での運転を強いられ、その信頼性確保は益々重要になっている。高効率の超々臨界圧火力発電プラントの部材として使用されている高Cr鋼では、その溶接部のクリープ強度低下が問題となっており、強度低下原因の解明とその防止が重要な課題である。本自主フォーラムでは、できるだけ多くの機関の様々な手法による共通試験材の組織観察・解析等を行い、高Cr鋼溶接部組織の基礎的理解とそれに基づく溶接部の強度低下原因の解明を目的とする。

世話人(代表者):
 (独)物質・材料研究機構 材料信頼性評価ユニット 澤田 浩太
 〒305-0047 茨城県つくば市千現1-2-1
 TEL:029-859-2224 FAX:029-859-2201 E-mail:sawada.kota@nims.go.jp
 
5. 「オーステナイト相の安定性と材料特性」自主フォーラム
趣旨:  オーステナイト(γ)相を利用した鋼は強度、延性、耐水素脆性などの材料特性を改善することが可能であるため、次世代材料へのγ相の活用が期待される。これらの材料特性はγの加工誘起変態に大きく影響を受けるため、γ相の安定性(炭素濃化による安定、熱的安定、化学的安定、γの形態等)を考慮する必要がある。本自主フォーラムでは、薄鋼板、構造用鋼、ステンレス鋼等の研究に携わる研究者で、γ相の安定性に及ぼす諸因子の影響に関する認識を共有するとともに、新たなオーステナイト材料の開発につながる議論をすることを目的とする。

世話人(代表者):
 岩手大学工学部 北條 智彦
 〒020-8551 岩手県盛岡市上田4-3-5
 TEL:019-621-6953 FAX:019-621-6953 E-mail:th369@iwate-u.ac.jp
 
問合せ先:
  (一社)日本鉄鋼協会 学会・生産技術部門事務局 学術企画Gr. 亀井
  TEL.03-3669-5932 E-mail:kamei@isij.or.jp

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