材料の組織と特性部会では、本部会で対象とする分野の中から重要と思われるいくつかのテーマを取り上げ、その分野の研究の活性化を図るためにフォーラムを設置しております。
2025年度は新たに3つのフォーラムを設置いたします。活動期間は、2025年3月1日から2027年2月末日までの2年とし、特に活動の継続を必要とする場合には更新することもあります。またフォーラムには運営費が配分されます。 下記フォーラムへの参加を希望される本部会登録会員は、(1)氏名(2)所属(3)電話番号(4)電子メールを明記の上、下記の世話人へ直接ご連絡下さい。 1.「熱処理プロセスによる鉄鋼組織と特性の制御」フォーラム(若手フォーラム)
趣旨:若手フォーラムは、これまで継続的に設置され、若手研究者の貴重な交流の場になってきた。フォーラム委員による研究発表と活発な議論を通じて、同年代の企業・大学若手研究者同士の交流や人脈形成が促進されている。また、研究会では豊富な経験と知識を有するベテラン研究者を講師に迎え、今後の研究に活かせる多くの知見を得る機会を提供してきた。
フォーラムの開催形式は、参加者同士の交流を深めることを目的として、現地参加を基本とし、委員による4~5件の研究発表が行われる。また、熱処理プロセスによる鉄鋼の組織と特性の制御に関する最前線の研究に携わるベテラン研究者を招き、基礎から具体的な応用例に至るまでの講義を実施する。フォーラム終了後には鉄鋼材料や関連製品の工場見学を実施する予定である。 世話人(代表者):張 咏杰(東北大学) E-mail: yongjie@imr.tohoku.ac.jp 2.「溶融めっき皮膜の高機能化に向けた総合科学」フォーラム
趣旨:本フォーラムでは、溶融めっき皮膜として、これまで議論してきたZn系めっき皮膜と共に新たにZn-Al-Mg系めっき皮膜を加え、企業側の知見から各種めっき皮膜に要求される特性を明確にするとともに、これまで蓄積してきた知見を有機的・立体的に整理することで、革新的なめっき皮膜の創成に向けた課題を明確にする。また、これらの取り組みを通して、最終的には各種めっき皮膜の高機能化に関する総合科学の構築を目指す。
世話人(代表者):上田 光敏(北海道大学) E-mail: mitsutoshi@eng.hokudai.ac.jp 3.「耐熱鋼・耐熱合金における従来・新規問題の把握」フォーラム
趣旨:2020年以降世界的に脱炭素化の潮流が激しくなり、我が国においてもその実現を目指して電力供給システムやエネルギー利用転換に向けた動きが盛んになっている。前フォーラムでは、2021~2022年度に活動した自主フォーラムにおいて抽出した2050年エネルギー変革に向けて取り組むべき耐熱金属材料課題のうち主に二課題((1)クリープ疲労・経年劣化及び(2)高温水素環境下での材質劣化)を主に取り上げて、参画機関による共同調査・議論を実施すると共に、従来課題に関する議論・脱炭素化に向けた更なる動向調査を行った。
本フォーラムでは、前フォーラムと同様の活動を行うとともに、次期において当該分野研究会を立ち上げるための戦略を練る。 世話人(代表者):小林 覚(東京科学大学) E-mail: kobayashi.s.be@m.titech.ac.jp |